10年前の3月11日。
東日本大震災の日ですね。
あの日も教室はレッスン日でした。
幸い、まだレッスンは始まっていませんでしたが、
電話もメールも通じない。
今日は生徒さんも来られないな…
レッスンどころではないな…
ただ、その時点では、あのように大変な事態になるとは思いもせずでした。
電話やメールが通じないからと、
車でわざわざ
「今日はレッスンありますか?」
と聞きにいらして下さったお母様。
大変ななか、脱帽でした。
そして、
レッスンに来られた生徒さんも。
「こんな時だから今日は来なくていいんだよ。」
と、私。
その生徒さんは、
今にも泣き出しそうな声で、
「お母さんが出掛けてしばらく帰れなくなったんです…ひとりで家に居られないから、レッスンしてほしいです…」
と。
「それならレッスンしようか。
お母さんが帰るまで、ここに居ていいからね!」
と言って、
普段はレッスンだけの教室ですが、
簡単なうどんを夕食に食べてもらいました。
お母様からは、
「ピアノを習っていて、先生のお教室に通っていて、本当に良かったです。」
とお礼のお言葉をいただきました。
微力ながら、このような時にお役に立てることもあるのだな…
と、胸が熱くなったことを思い出します。
この一年は、コロナ禍で、
生徒さんをお預かりするという
責任、重みを
あの時のように感じた一年でした。
お雛様、
皆んなに注目してもらえて
喜んでそうです。
可愛いアイシングクッキーも。